MP五協フード&ケミカルとは
MP五協フード&ケミカルは多糖類のパイオニアです。
会社紹介(MP五協フード&ケミカル株式会社)
1947年に五倍子の輸入販売会社「五協産業株式会社」として発足した当社は、商社としての情報収集力、コミュニケーション力とメーカーとして培われた研究開発力、品質へのこだわりの両方を兼ね備えていることが最大の強みです。当社は高品質な「製品力」に加え、お客様のご要望にお応えする柔軟かつタイムリーな「対応力」、価値をお伝えする「提案力」により、数千を超えるお取引様との信頼関係を築いています。
事業領域
食品と化成品に広がる、MP五協フード&ケミカルの幅広い商品群。美味しさ、健やかさ、美しさ、便利さを届ける私たちの商品は、それぞれの分野で高い付加価値をプラスしています。
MP五協フード&ケミカルが手がける5つの事業領域
食品素材事業 | 医薬品原料事業 | 化粧品原料事業 | コーティング材料 工場薬品事業 |
電子薬剤事業 |
当社事業の中核を成す多糖類
5つの当社事業を展開するにあたり、最もキーとなる素材は「多糖類」です。当社は長年にわたる多糖類製造・販売の歴史を持つリーディングカンパニーです。現在も継続して新商品を発売しており、「食品のテクスチャー・品質をコントロールする」食品用多糖類、「機能を加え、美と健康を支える」パーソナルケア用多糖類を中心に取り揃え、高品質な多糖類を通じてお客様に新しい価値を提供しています。
歴史
1947年の設立から五倍子の輸入販売を手がけ、1964年に世界で初めてタマリンドシードガムの工業化に成功。以降も多糖類を中心とした様々な素材や原料などの製造・販売を手がけてきました。さらに2010年以降は、海外への販売も本格化。各国のトレンドに適応する製品開発や処方開発、新たな機能の開発を行っています。
ネットワーク
世界中のサプライヤーとのネットワークを構築
当社では世界中の国々(12ヵ国)から多糖類原料を探索して、お客様の求める品質・規格に合う原料を吟味して輸入・製造・販売を行っています。
ヨーロッパ | アイルランド |
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ドイツ |
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スペイン |
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アフリカ | スーダン |
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アジア | イラン |
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パキスタン |
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タイ |
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フィリピン |
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日本 |
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北米 | アメリカ |
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南米 | ペルー |
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CPケルコ社(米国)
米国アトランタに本社を置く世界トップの多糖類メーカー。キサンタンガム、ジェランガム、ペクチンは世界No.1、カラギナンはNo.2の実績。
世界100ヶ国以上に製品・サービスを提供しており、業界から求められる品質と安全基準を確立しています。CPケルコ社の製品は世界中の国々、地域における消費者ニーズに合わせた工業用製品、家庭用商品など多種多様です。主な製品ラインナップとして、ジェランガム、ペクチン、セルロースガム、キサンタンガム、カラギナン、CMC(カルボキシメチルセルロース)、その他ユニークなバイオポリマーを揃えています。
ヘルプシュトライト&フォックス社(ドイツ)
ヘルプシュトライト&フォックス社は品質を最優先としており、独自の評価系・標準化技術により一定品質の製品ます。ペクチン専門メーカーとしての開発力を有し、ベーキングジャムやフルーツプレパレーション向けなどあらゆるアプリケーションにカスタマイズされた製品の供給が可能です。特にジャム・フルーツソース分野において強みを発揮し、日本のジャム用途におけるきめ細かなニーズに対応した製品ラインナップ(低~高糖度、テクスチャーの差別化など)を充実させています。また、H&Fグループのヘルバフード社ではアップル・シトラスを原料とした食物繊維「ヘルバセルAQプラス」や糖及び色素の抽出物を製造しており、グループ全体としてユニークで幅広い製品を提供しています。
品質・理念
当社ではお客様に常にご満足いただける品質を担保するために、厳しい管理基準や管理体制を整備し、安定した供給を行っています。
品質方針
当社は、「顧客満足」を起点に置き、お客様にご満足いただける高い品質の製品・サービスを提供します。
- 1 顧客ニーズを把握し、独自の発想と責任ある行動により新しい価値を常に創造します。
- 2 科学的根拠に基づいた技術力、開発力を追求します。
- 3 高い品質を維持するために一貫した品質保証体制を構築・運用し、継続的改善に努めます。
- 4 関連国の関係法規制を遵守し、国際的な意識改革と危機管理を徹底します。
メーカーとしての歩み
当社は、長年メーカーとして培われた技術開発力・品質管理能力と、国内・外サプライヤーとの強固なパートナーシップにより、お客様にご満足いただける高い品質の製品・サービスを提供します。
信頼と実績
当社は多糖類メーカーのパイオニアとして1964年に世界で初めてタマリンドシードガム(グリロイド®)の工業化に成功いたしました。1974年には日本国内で初めてキサンタンガム(エコーガム®)の輸入販売を開始しました。また、1988年にはジェランガム(ケルコゲル®)の国内販売を開始し、キサンタンガムとともに食品・化粧品・医薬品原料分野などで数千社を超えるお客様に長年ご愛顧頂いております。厳しい品質管理と独自の開発技術力のもとでこれまでに築いてきた豊富な経験と販売実績を活かして、さらに高品質の製品提供を追求する多糖類メーカーとしてこれからも歩んで参ります。
MP五協フード&ケミカルの品質管理体制
当社では多種多様な製品を取り扱っています。この中で、医薬品製造業の対象製品は省令に基づく医薬品GMPに準ずる管理体制のもとで、その他の製品についても当社の自主管理体制の下で、安全性にこだわり、安心してご利用いただけるよう製品の品質を厳しく管理しています。さらに、信頼性保証および品質管理に関する組織を設け、これらの体制が適切に機能していることを監視・監督しています。
品質管理関連コンピュータシステム
当社では品質管理体制の一環として、製品情報やお客さま向け規格書作成に対応するための「品質情報管理システム」と、品質試験成績を一元管理しお客さま向けに試験成績書を発行する「試験情報管理システム」を整備し、品質管理業務を的確かつ迅速に遂行しています。
安全・安心・安定供給
“おいしさ”・“美しさ”・“健やかさ”を追求し、「食」・「ヘルスケア」分野に新たな価値をプラスする私たちのオリジナル商品、技術サービスにぜひご期待ください。
安全性にこだわりぬく品質を。当社の品質管理体制の機能により、原材料、製造工程、品質試験など細部に至るまで安全面を厳しく管理しています。
当社が取り扱う様々な多糖類製品は、輸入・製造・品質管理を自社または自社管理下にて行なっています。お客様には当社の多糖類製品を 安心してご利用いただけます。
BCP(Business Continuity Plan=事業継続計画)の視点に立ち、当社の主要な製品については、複数の製品在庫拠点を設けリスク分散化を図っています。取引先であるお客さまからの安定供給の要請に応えることを通じて、市場や社会の中で信頼を得られるよう、危機管理に取り組んでいきたいと考えています。
お客様のニーズに合ったロット管理
当社では、多糖類の特長や指標となる粘度やゲル強度・各種微生物規格などお客さまのご要望に応じて特例規格を設定させていただくなど、きめ細かなロット選別・管理を行なっています。これも多糖類メーカーとして長年の実績に裏付けられた豊富な生産・供給能力、グローバルに拡がるサプライヤーとの強いパートナーシップゆえに実現できることです。
各事業分野に則した品質管理
食品添加物分野
飲料・缶詰・瓶詰め商品をはじめとする加工食品において、品質の保持や、テクスチャー・風味・色合い等をよりよくするために使われている、当社の「食品添加物」。 食の安全性への意識が高まりつつある中、食品添加物への安全性にも非常に高いレベルが求められています。
当社では食品・医薬で培った品質管理への徹底的な取り組みを継承し、美味しさ・便利さ・安全性の3つを叶える優れた商品の製造・販売を行なっています。
医薬品原料分野
医薬品の“飲みやすさ”を向上させる医薬品原料事業。国内外サプライヤーとの強い信頼関係のもと、一部の製品では医薬品添加物規格(薬添規)に準拠した規格を設けています。
化粧品原料分野
ヘアケア・スキンケアの分野で、当社多糖類製品は手触り・粘性など目的に合わせて物性をコントロールし、優れた機能性と繊細な使用感を実現します。化粧品原料製品においても医薬品レベルの品質管理のもと、一部の製品では医薬部外品原料規格(外原規)に準拠した規格を設定し高品質の各種ポリマーを提供しています。
工業薬品分野
芳香剤、塗料など多様な工業製品の原料としても役立ちます。当社では、国内外の化学物質管理に関する法規制(化審法、安衛法、化管法、毒劇法、EU(REACH)、米国(TSCA)等)に適切に対応しています。
マネジメントシステム認証
食添GMP
日本食品添加物協会が定めた自主基準であり、「食品添加物の製造管理及び品質管理に関する自主基準」の略称です。GMPとは、Good Manufacturing Practice の略で、食品や医薬品などに定められた衛生確保のための製造基準で、原材料の受入から製品の出荷に至るまで、人為的なミスを減らし、汚染や品質劣化を防ぐための指針となるものです。当社の多糖類製剤協力工場では、食添GMPを取得しており、その基準に則って製造および品質管理をしています。
FSSC22000(食品安全認証スキーム)
FSSC(Food Safety System Certification) 22000は、食品製造組織に向けた、食品安全システムの規格です。世界の著名な食品製造業、小売業といった組織によってサプライチェーンマネジメントの指針として採用され、国内でも認証取得が加速しています。
食品小売業界が中心となり2005年に設立された非営利団体、国際食品安全イニシアチブ(GFSI: Global Food Safety Initiative)によって、2010年2月に食品安全認証スキームの1つとしてGFSI承認規格となりました。
ISO 22000は、直接的、間接的に食品を取り扱う組織で幅広く利用されることを目的として開発されましたが、その要求事項は抽象的な表現にとどまる部分がありました。特に、前提条件プログラム(PRP: Prerequisite Program)といわれる、生産に関わる人員の衛生や生産環境、その他の条件によって、製品に人体に影響を及ぼしかねない病原菌などが混入する、”食品安全ハザード”の起こりやすさといった事項についての内容が不十分として、GFSIの承認には至らなかった経緯があります。
そこで、FFSC (Foundation for Food Safety Certification)が、ISO 22000と前提条件プログラムを組み合わせ、さらに、法による規制及び製造業者やサプライヤーに対する要求事項を追加した新しい食品安全の認証規格FSSC 22000が策定・発行されました。当社の多糖類製剤協力工場ではFSSC22000を取得しており、その基準に則って製造および品質管理がなされ、安全で高品質な食品の供給に注力していることを証明しています。
医薬品GMP
医薬品は人々の生命にかかわる商品であるため、その製造にあたっては、設計通りの品質が保証されていなければなりません。医薬品の製造および品質管理は、各国で医薬品GMP(医薬品の製造管理および品質管理基準)によって厳格に定められています。